Tempat Pembuangan Akhir の略です。

  意味は、「最終ゴミ廃棄場」。

  バリ州では現在、ゴミは地域ごと(一般には行政区分の村単位)にゴミ収集用のトラックで集められ、

  県で指定されているTPA(Tempat Pembuangan Akhir=最終ゴミ廃棄場)に集められます。

  「ゴミ処理場」ではなく、「廃棄場」です。

  廃棄の方法は、各県で「集積」もしくは「埋立」のいずれかに決められています。

  2006年のバリ州政府の調査によれば、バリ全体で出るゴミは、一日に平均4778立方メートル。

  一辺が1メートルの真四角の箱が、4778個並んだところを想像してみてください。

  この途方もない量のゴミが毎日、バリ島全土で回収されるゴミの量(体積)なのです。


  各県にあるTPAのうち、一番広大な規模を持つのは、南部の観光地・サヌールとクタの間に位置する

  Suwung(スウン)という村にあります。

  この25ヘクタールもの土地を持つTPA(廃棄場)はマングローブの繁る海岸に面していて、

  そこから放たれる悪臭は近くを通る幹線道路にも漂ってきます。

  ここは埋立ではなく、ただ「集積」されているからです。

  見渡す限り何メートルもの高さに積まれたゴミの山すそには満潮時に海水がそこまで達し、

  波とともにあらゆるゴミを海へ引きずり込んでいる・・・

  これが世界的観光地であるバリ島の隠された裏の姿です。


  バリ州政府のデータによれば、バリ全体で出るゴミの総量の約80%が、

  観光地や住宅地の集中するデンパサール都市部、バドゥン県、ギアニャール県、タバナン県の

  4地域から回収されるものです。

  特にこの4県のTPAは、すでにキャパを超えそうだとも言われています。

  ホテルやレストランなどの企業、病院・学校・市場などの公共施設に関してはゴミ収集が

  なされているようですが、

  一般家庭では日々の生活ゴミはそれぞれが勝手な方法で処理しているところが多いのが現状です。

  土地の事情が許せば有機ゴミを埋めることはできますが、その他のビニールやプラスチックなど、

  何でもまとめて燃やしてしまうようです。

  田舎に行くほどこの傾向は強く、ゴミの成分と焼却方法によっては

  そこからダイオキシンが発生することもあり、たいへん危険です。

  ホテル・レストランをはじめとする民間企業は、地域で定められたゴミ収集費を月ごとに

  村に納めています。(例えばギアニャール県では中規模のレストランで月額11万ルピア)。

  公共の場所(学校、市場、主要道路沿いなど)へは、無料で収集車が回収にあたっていますが、

  村の小さな食堂などはやはり個人で処理してしまうようです。

  行政で認可されていない場所を、勝手にゴミ捨て場にしているところもよく目にします。

  こうして回集されなかったゴミは、州政府の調査によるとゴミ全体の20%にも及ぶという

  推測がされており、これが島のいたるところで土地や空気・河川を汚染しているのが現状なのです。 

 


  州政府によれば、ゴミの処理・加工などの対策がまったくなされないこのままの状態が続けば、

  2020年には毎日7000立方メートルものゴミが排出・蓄積されるだろうという分析がされています。

  現在のゴミの惨状も、このような将来の危惧も、多くの要因はこの島の観光開発にもあるのでは

  ないでしょうか。

  観光客が快適に、そして便利に滞在できるようにするための先進国流の安易な発想が、

  この島のゴミを増やした原因でもあるはずです。

  実際に、五つ星クラスのホテルから出るゴミの量を客数で割った数字は、

  一般家庭一人から出るそれの5倍以上もの量に上ることが政府の調査によって明らかにされています。

  ホテルの部屋にはビニールでひとつひとつパッケージされたアメニティ・グッズが揃い、

  土産物もいちいちビニール袋に入れられ、

  レストランのテイク・アウトには便利な発泡容器やプラスチック容器が使われている・・・。

  現在この島ではどのような方法でゴミが処理されているかをきちんと知り、

  またそれらがこの島の自然のみならず、

  地球をどのように汚染しているかを考えれば、誰もが考えさせられるはずです。

  資本の大小によらず、これだけ外国人が観光産業に関わっているのに、

  今でも他人事のように無配慮にゴミを出し続けているのは、大きな問題として意識しなければ

  ならないでしょう。中にはごく一部ではありますが、「Say No To Plastic」をポリシーに、

  古新聞を利用した包装を心がけている外国人経営のショップ・レストランもあります。

  これはぜひ見習いたいことです。

  そして観光客も滞在中にできるだけゴミを出さない配慮ができれば、すばらしいことだと思います。


  私たちのこの活動の目的として、

  「TPAへ捨てられるゴミを減らそう!」というのが、大きなポイントになりそうです。

  廃品の再利用、リサイクル、エコバッグを使う。

  これはみんな、ゴミを減らすことにつながるのです。    

                                           

  

  

 

 

 

 

 

 

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