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2004年10〜12月

 

 

2004.12.13

三日前から家のお手伝いさんが帰省してしまい、こまごまとした家事が次から次へと、で、

けっこう忙しいこの頃である。

今日のごはん。

上から時計回りに、

ブルグデル・ジャグン(トウモロコシのかきあげ)

ペペス・ルンギス

ナンカ(若いジャックフルーツ)とポーク・リブの煮込み

ピンダンのサンバル和え

チキンのクスノ・チュコー(にんにくとバンウコンのペーストをいためて揚げたチキンにからめたもの)。

しかし、前にも書いたが、ペペス・ルンギスというのは、目立たないが、バリ料理の傑作のひとつであると思う。

ペペス・ルンギスはそもそも何かというと、ちょっと説明が込み入るが、

 1.ココナツの熟した果肉を細かくすり下ろしてフレークにする。

 2.そこへ水を加え、もんで濃いタイプのココナツミルクをつくる。

 3.それを鍋に入れて火にかけ、長いこと煮詰める。

 4.すると、やがて上の方にココナツの油分が分離して浮いてくる。

 5.これ以上分離しないで、煮詰めきったところで、上の油分だけをすくう。→手作りココナツオイルができる。

 6.その下に残った白いドロドロしたカスを、漉し器にあけて余分な水分を捨てる。

 7.そのドロドロへ、バリのミックス・スパイス・ペースト、塩、ダウン・カユ・マニスという葉っぱを刻んだものや、

  好みでハーブ類を入れ、バナナの葉っぱでくるくると巻いて端をとめる。

 8.それを、直火でこんがりと焼く。

・・・・という、なんとも手の込んだ料理なのだが、言ってみればココナツオイルを作ったときの副産物を、

上手く利用して美味しいおかずに仕立てた、経済的な傑作なのである。

それは、ボソボソ、と、クリーミー、のあいだみたいな食感で、

スパイスの味と香りがうまくそこにすんなり溶け込んでいて、

バナナの葉っぱから取り出すと、ほろほろとくずれてよくごはんに馴染み、

時々入っている tuun kokak(グリーンピースほどの大きさをした緑の小ナス)が

歯ごたえをしっかり主張する、という、副産物のくせになかなかヤル、んである。

ティアラ・デワタのお総菜コーナーなんかには、「pepes celengis」と書いて売っている。

lengis という単語は、バリ語で「(食用)オイル」という意味で、発音は「ルンギス」。

ちなみに、バナナの葉っぱなどでくるんで調理したおかずのことを、全般に「pepes」とか「pepesan」とかいう。

暑い日は半日ほどですっぱくなるので、なかなか町のナシ屋にも置いていない。

へ?「今日のペペス・ルンギス、あんたがつくったの?」って?

いえいえ、買いました。できたのを。となりのおばちゃんがこれを作る名人で。

親指3本分くらいがひと巻きになっていて、500ルピア(6円くらい)。

なんだか申し訳ない値段である。

 

2004.12.12

一昨日、田中泯のパフォーマンスを観た。

マスの、ある小さなプラの空き地に、大きなブリンギンの木があって、そこの下で。

田中泯の名前は、山海塾とかとともに、高校生くらいのときから知っていて、

つるつる坊主とほとんど裸全身を真っ白に塗った、なんだかおどろおどろしいイメージがあったが、

(しかし果たして彼がそうだったか?というと、全く覚えていないのだが)

今回、事前に見てみた彼のウェブ・サイトからは、

舞踏家というよりは

哲学者のような印象を受けた。

一昨日のそのパフォーマンスでは、坊主でもなく、裸真っ白でもなく、

彼の、好ましく日に焼けた身体が、そこにあったバリの土や、ブリンギンの木と一体化してしまうような不思議な感覚と、

彼自身とてもその舞台(?)を楽しんでいる(と、思われる)空気が、感じられて、とてもいいものだった。

デドのサンガールが、来年愛知万博出演(ほぼ確定・公表しちゃっていいのかな?)のついでに、

どうやら田中泯のところ(山梨県桃花村)へ呼ばれてペンタスをするらしい。

ちなみに、泯さんの素顔は、とても笑顔の素敵なナイス・ミドルでした。

 

一転、下世話な今日のおかず。

ピンダン&サンバル、

ゆで卵のサンバル和え、

テンペの素揚げ、

キャベツとインゲンと桜エビを、ターメリックとイセンのスライスを加えて

ジャーッと炒めたもの。

おかずがマンネリだー、

日本のスーパーが、ああ恋しい。

ニチレイのエビシュウマイとか、塩サバとか、できたてのごぼう巻きとか

食べたい〜

ああ、下世話。

すみません、泯さん、あなたのパフォーマンスと、ウチのおかずのことを、

ひとところにいっしょに書くものではありませんね。

 

2004.12.8

一昨日と昨日、朝から昼過ぎまで、ご近所のウパチャラの準備に駆り出された。

朝、そうでなくても慌ただしいし、いちおう正装していかなきゃいけなので暑いし苦しいし、

特に親しくしている人ばかりじゃなくて緊張するし、お手伝いなんて私はまだ満足にできないし・・・、と、

いやなことだらけなんだけれども、唯一、そういうときの楽しみは、というと、出されるごはん、なのさ。

ウパチャラ当日だったりすると、豚を〆たばかりなので、ラワールだのなんだの肉肉肉攻めで嬉しくないんだけれど

準備の日々のごはんは、ふだんそのご家庭で作っているものが少々豪華になった感じのもので、まさしく

「家庭料理」なんだ、これが。お金持ちの家は肉系が多いが、質素なところは野菜料理でも、テンペでも、なんでも、

調理に工夫を凝らしてあって、安いお総菜をおいしく食べさせてくれる「努力」がある。これぞ、家庭葉理!

なので、いつもウチで食べて飽き飽きしているタフやテンペでも、そういうところで食べるとなぜかものすごく美味しい。

・・・で、食事が終わったあと、デザートに出された大きく切ったパパイアなんかをみんなでかぶりついていると、

「さっきのテンペはどういうスパイスを使ったの?」と聞き始める奥さんがいたりして、

私なんかにはとても勉強になるのだ。

特に、昨日のサンバル・マターは、基本のトウガラシとバワンメラーのほかに、bongkot(英名トーチ・ジンジャー、

ミョウガのような味と香り)と、緑のまだらの皮をした小ナスの生のスライスが、絶妙な配分で混ぜられていて

それだけでごはんがどんぶり一杯たべられそうに美味かった。今度ウチでもつくってみよう。

 

2004.12.05

ここ数日ウジウジと雨ばかり続いていたが

今日はめずらしく朝から快晴!

ようやく洗濯物が乾きそう。

今日は子供の弁当作りがお休みなのでついつい寝坊したら

おかあさんがもう2〜3品つくっていた。

ゴーヤをゆででスパイシーココナツミルクであえたもの、

ササゲをココナツフレークとスパイスであえたもの。

やっぱりおかあさんの料理は本場のバリ味。

私はカツオのピンダンにサンバルかけて、おしまい。

今日の炊事は楽だった〜。

影の駐車場がようやく完備。

なので、グランド・オープンなのだ、とりあえず。

はやく影のコーナーにアップしなきゃ、と思いつつ、

ああ、昼寝の時間が・・・。眠い〜・・・。

 

2004.11.28

今日のおかず。

ゆで卵をバリ・カレーで煮詰めに煮詰めて味をこれでもかと染み込ませたもの。

ナスと干しエビ(桜エビみたい)を、ピリリとトウガラシを効かせて炒め物に。

 

 

それからテンペをカリカリに揚げて、サンバルとからめて。

そうそう、いつぞやのテンペの香り高いサンバル和えの、香りの秘密がわかった!

あれは、サンバルを煮詰めるときに、生姜と「イセン」のスライスを少々、いっしょに炒めて香りを移す。

すると、あの、ティアラデワタのお総菜コーナーの味になることを、今日、発見。

生姜とイセンは、ペースト状にするとサンバルの味がくどくなって失敗。

なので、あくまでスライスで香りだけを抽出する。食べるときに除ける。

子供たちが二人揃って大風邪をひき、振り回されてヘトヘト。

昨夜、イカリヤさんに差し入れてもらった貴重な「カキアン・ベーカリー」のいちごショートケーキを、

食欲の失せた二人に食べさせたら、イチゴだけ食べたので、残りは母が。うーーんむ。うまかった。

昨日は影のスペシャルで「筑前煮」をつくったら、美味しくて感激。

しかし、ボードに書いて貼るときに、しばし考え、これは、いり鶏か、筑前煮か?

どっちを書いたらお客さんに馴染み深いか?

「いり鶏」と、「筑前煮」の違いはなんだ?

 

2004.11.13

昨夜は店がヒマだったので、はやく帰宅しようと思ったらデワ・ブラタと奥様が。

ついつい話し込み、気がついたら12:30.

しまった!!

デドから「食いっぱぐれたので、トンカツ定食ブンクスして、さっさと帰宅するように」

TELがあったんだった。

案の定、思いっきり不機嫌、お怒り。

だってこっちは客商売、「私お先に失礼〜!」というのは、状況みないと・・・。

今朝は、5日ぶりに、ダガンのモ・アデが来る日だったのに、待っても待っても来ず。

しかたないので有り合わせのものでちょこまか作ったが、

お母さんは市場へ買い出しに行っちゃったので、私とお手伝いさんだけ、

近所のナシ・アヤムのブンクスを、朝から食ってしまった。

そこは、昔から、ブロイラーを使わず、地鶏のみで勝負しているナシ屋で、

揚げたの煮たの和えたの、いろいろ入って、野菜とハヤトウリの煮たのと

そのスープがすこしかかって、早朝から大人気。

バロンが始まる頃には無くなって終わってしまう。

軽いブレックファストの量で3000ルピア。しっかり食べたい人は5000。

私は、豚のナシ屋より、こっちの方がいいなあ。

 

2004.11.10

ようやく、ようやく、少し落ち着いた。

奉納テレックは、出来ることならやり直したいけれど、

そんなことはできんので、まあ、いいか。自分ではよくやったと思う。

コーコーセー・Yちゃんの撮ってくれた映像を観ると、私だけじゃない。間違ったり、ふらついたり、

けっこうみんなもむちゃくちゃ。思わず笑ってしまった。でも、.あの空間で、

あの人たちと、あんなふうにいっしょに 奉納ができただけでも、素晴らしいことだと思わなければ。

名古屋のKちゃん、Mちん、陶芸家、えりりん・ぬほりんさん、時間の余裕がなくてなかなかメールできないけれど、

励ましてくれて、本当にありがとう。感謝しています。

新・影武者は、おかげでやっとオープンにこぎ着けました。

あれよあれよ、ばたばたばた、ぎゃあぎゃあ、と、私が騒いでいるあいだに、

長髪さんや、大工のDE・瀬野、そしてデドが頑張ってくれて、

はっと気がついたらオープンしていて、そこにボー然と髪を振り乱した私が口を開けて立っていた、

という光景を想像してくださると、けっこうリアルかもしれない。

そして、告白するが、少し痩せた。

食欲が全く無くなり、夜も眠れなかった、と、私をよく知る人が聞いたら、

それはそれはたいへんなことが!!、だと、思うだろう。でも、そうだったのだ。

なにはともあれ、みなさんに感謝。です。食欲も回復したし。

・・・で、今日は、何週間ぶりかの休養日。

かといってゆったり休養出来たかと言うと全然ダメで、

ウブドに行かなかった、というだけで、

ルームのスタッフの、新しいコスチュームを求めて、ひとりDPSを走り回っていたのである。

ラーマヤナで、男子スタッフ用の上着(シャツ)を買い(シャツ4枚だけで15万ルピア、これでもディスカウント)

ホンコンで駐車場借りついでにミーゴレン・シーフードを食べ(けっこうリッチじゃん) 、

クンバサリで黒のイカットを買い、

ティアラ・デワタで食材やらキッチン用品やらを買い、

お総菜コーナーで何品か買い、さっき開けて食べたテンペ・マニスが超ウマ!!

息子が狂ったようにご飯をかき込んでいた。

何かのスパイスが、かくし味に入っているのだが、いくら考えても不明。

うなっているあいだにテンペはカラに。

今朝つくったおかず。

豚赤身をたたいてひき肉状にし、バリ・カレー仕立てに。仕上げにトマトのざく切りを加えて。

テンペを大きめに切ってカリッと素揚げにしたあと、にんにくとイセンをすりつぶしたものを炒めてからめて。

サユール・ヒジョウを、あっさり少々のスープ仕立てに、でもとうがらしをピリッときかせて。

 

2004.10.29

朝から体調を崩し、一日休養。

タフとテンペのココナツカレー煮が、せっかく美味しくできたのに

自分で食べられないとは・・・。

テレック、3日後。

新・影の改築の儀式2日後。

駐車場とそれに続くエントランスの工事が終わらないので

オープンは未定のまま。

プレッシャーと、不安と、緊迫感で、押しつぶれそう。

こういうときのデドは、厳しいばっかりで全然優しくない。

 

2004.10.24

新影武者の工事が、着々とすすんで、いない。(ため息)

大工のペースがのろいのか、人手不足なのか。

あと一息なのに、。

しかし、田んぼ側に張り出した座敷席が、気持ち良すぎる。

あれでは座敷席の取り合いになることまちがいなし(なんたって3席だもんね)。

景色の見える昼間、あそこでお昼ご飯をおえたあとは、

みなさんそのままお昼寝タイムになりそうです。

夕方、吹き抜ける風があまりにも涼しくて目が覚めたら、

コピ・バリのサービス。で、そのままお夕飯もどうぞ、お会計10%オフ。

・・・・なーんてしたら、いいかもね。

10月31日の、Pura Sasihの奉納舞踊、tari lepas のうち、

オレッグ・タンブリリンガンを、なんと、あの、

プトゥリ・バンブー(そうです、スアール・アグンの花形プナリ)と、

なんと、あの、チュディル君のコンビデ、ヤルソウデス(ガハハハ)

おもろい夫婦だ、あそこも。

しかししかししかし。ワサンタラ・ネットめ!!

接続不可能の、頻度がたかすぎる。

て、てめえ、「つなげるもんなら、つないでみやーて」ってことか?!

もう許せんぞお!!!!替えてやる替えてやる、替えてやる!!

きょうのおかず。

タフ・ゴレンをカットして、グパンとあっさりめのココナツミルク・カレーに。

モ・アデの持ってきたペペス・ピンダンをあぶり直して。

ゆで卵に辛めの手作りサンバルをからめて。

野菜たっぷりのミー・ゴレンに、これまたセロリの葉っぱのきざんだのを

いっぱいふりかけて。

2004.10.22

今日はマデ・バトゥールの赤ちゃんの42日目の儀式。.

さっき戻ってきて、さあ、これからテレックの自主練だー。

ビデオを撮ってようやくコンポティシが解明。

しかしデドのひとこと、「手はいい。足が、な。まるでバビのようだ」

・・・・。

バビと言えば、ナタッブのお下がりのグリン(豚丸焼き)の皮。

日ごろからつつましく、遠慮深いバリ人たちが、

なんで、あそこまで本能むき出しにして、

「皮」を、われさきに、奪い合うのか。

私ははずかしくて、とてもできん、と言っているうちに、

ビュッフェのお皿にはもう「皮」は存在していないのだった。

ええい、肉だけでいいわい、わたしは。

 

2004.10.14

いつもはそんなに忙しくないのに、

誰かと会う時間が作りたいときに限って、雑用が多かったり、

大事な用事ができてしまう。

ヒヨちゃんともっとおしゃべりしたかったんだけど

時間がとれるかなあ・・・。

最近、モ・アデ(食材を売りに来てくれるダガンさん)の持ってくるものが

ワン・パターン化していて、よってウチのおかずもワン・パターン。

今日は鶏とハヤトウリのスパイシー・スープ煮込み。

タフにサンバル。

買ったサテ・リリット。

唐揚げ。

今日はAさんの結婚式に出席予定。

お幸せにね。

影武者あと四日。

 

2004.10.12

今日はおかあさんが買ってきたPepes Lengis と、セロリの葉とトマト入りの卵焼き、

ニンジンとキャベツのターメリック炒め、テンペの素揚げに塩をパラリ。粗食系。

ペペス・ルンギスはなんでこんなにご飯と合うんだろう。

影武者あと5日。昔のネーネーズのカセットを持っていって、かけようと思う。

しかし、影武者にネーネーズって、なんでこんなに合うんだろう。

 

2004.10.11

今日のおかず。

タフ・ゴレンに、昨日のおいしくできたサンバルをかけて。

アヤム・ゴレン唐揚げ風。卵を加えずに、かたくり粉でサクサク・カリカリに。

昨日の残りのカツオのピンダンを揚げ直して、サンバル・マターとあえて。

キャベツとサユール・非常、あ、ヒジョウと、にんじんといんげんのチャプ・チャイ。

11・1のチャロナランと、10.31のタリ・ルパスの、出演メンバー決めが、さっきウチでわいわいと

行われた。10.31には、クトゥットねえちゃんの、本場ブレレンのタルナ・ジャヤだー!!

おおっ?!1日のシシアンにはコマン・チプタもイクットか。いいねえ。

何だか最近昼間も夜も暑いぞ。

そろそろ雨期の始まりか?

 

2004.10.10 

ウェブサイトを立ち上げて、もう半年ちかくたってしまった。「たちあげて」といっても、準備中のまま、更新もなく。

この半年の間、何度か見ていただいた方は、もう二度と来てくれないかも。

今、影武者の移転やなんやかやで大忙しのはずが、何かの拍子に

「ポン」と、(たとえすこしでも)UPできてしまうのは、なぜでしょう?

今、いろいろ進行中で、いろいろたいへんなことが多いけど、

まあ、なるようになるさ、と、思っています。

テレビの取材が入るかもしれないのと、

11月1日のPura Sasih のチャロナランの奉納テレック。それもバリの女達と。

その次は影武者の(今の店の)閉店と、什器なんかの移動、新影武者のオープン。

そのひとつひとつが、なんとかなったら、またご報告。

きょうつくったピンダン用のサンバルが、非常においしくできた。やはりトゥラシを少量、先にゴレンするのが

成功の秘訣か。たくさんつくったので、また明日、タフにもかけてみよう。

明日は日曜。子供のおべんと作りもおやすみ。はーーー。

では、おやすみなさい。